ホテルレストラン「ボーセンタオッソ」新メニュー

♪シェフの気まぐれフルコース

ここは聖耳界ホテル内レストラン「ボーセンタオッソ」の調理室。

今日は外部から料理人、渡霞(とかすみ)メイを招き入れ、新メニューの開発をしていた……。

「普段は喫茶店でシェフをしているわ。今日はよろしく」

「早速だけど心構えについて! 今回のパーティは各世界の貴賓のために気合を入れて、丁寧且つ光り輝くような料理を作るのよ!」

「決して料理が添え物とは言わせないわ! 今に見てなさい! ってぐらいの覚悟でちょうどいいわ!」

「えーっと、各自メモとペンを用意して……」

「インクが無い? そんなの補充すればいいから!」

と言いながら自身の墨でホテルの料理人のペンのインクをあっという間に補充していった。

「OK! まずは前菜!」

「前菜は何といっても食欲をかきたてるようなものにしないといけないわ! これにはシエカバネ産のメロンと生ハムを使うわ!」 

「スープには街の森で採れたキノコのポタージュを用意してこれで前菜はOK!」

「次に第一の皿、これはパスタを用意するの! パスタは天京界産のトマトと小麦を使って……」

「そして第二の皿、メインディッシュ。ここで聖耳界の本領おでましってわけ。品種改良技術の進んだ聖耳界の美味しい魚を提供するの!」

「あとは副菜、コントルノにはほうれん草のソテーと――あと何か……そう! デザートがなくっちゃ終わらないわ!」

「ドルチェには小さなプリンパフェを用意するわ! あとはカフェを忘れずに……これで完璧ね!」

以下料理中

「ちょっと味が物足りないけど……ここで足すべきは旨味ね!」

「これで完璧。後は本番に備えるだけよ!」

メイの考えたフルコースに、周りの料理人たちは感銘を受けていた。

今回開かれるのは聖耳界をあげて取り組むパーティだ。外部のシェフとはいえここまでのクオリティとリスペクトを持ったコースは聖耳界の料理人ですら中々なかった。

さあ、本番に向かって技術の向上と更なる高みを目指そうじゃないか!