闘囲展 プロローグ

プロローグ

此処は郷邑の街。

まだ郷邑は冬で、夜声異変からまだ少ししか経っていない。

「全世界コッペパン協会」の厚生大弾頭、人形リベ。今日は自らの所有する闘儀場の清掃日である。

リベ「えーっと、掃除道具はこれで良しっと」

リベ「さて、始めましょうか」

闘儀場清掃中のこと。

リベ「おや、見たことないひび割れが。しかも、何やら違う空間が……なんでしょう?」

向こう側にいたのは見たことも噂に聞いたこともない人物であった。

???「あれ~、この施設にこんな場所あったかな?」

リベ「それはこちらも。この闘儀場にあなたのような方を招き入れた覚えはないのですが……」

???「うーん、えっと~、とりあえずまずは名乗りましょうかね」

玉女「私は『雲手 玉女(うんじゅ たまめ)』と申します~。エンターテイメント施設のスタッフさんをしています」

リベ「ならば私も。『人形 リベ(ひとがた りべ)』です。この闘儀場の管理人、まあその他諸々やってはいますが、ここでは話す必要はないでしょう」

玉女「リベさん、ですか…管理人さん……って、ちょっとまてよ」

玉女「なんで…、この場所に違う施設の関係者が二人、顔を合わせているのでしょうか…」

リベ「うーむ、私にもよくわかりませんが、そちらの言うエンターテインメント施設とは一体何をするのでしょう?」

玉女「この施設は簡単に言うと、『バトル施設』なんです」

玉女「二種類のバトルモードを用意してまして…一つ目は通常の弾幕戦ですね」

玉女「通常の弾幕やデザカを使って、正々堂々と弾幕戦を繰り広げるんです!」

玉女「…そういや、デザカ…って、ご存知ですよね?」

リベ「デザカ……いや聞いたことも見たこともありませんが、弾幕ならこちらもありますよ。『儀札』というんですけれど」

玉女「ぎ、儀札……とはなんでしょうか」

リベ「そちらと同じく、弾幕を放てる武器のようなものですよ」

リベ「そうですね……デザカと儀札で戦えるか一回試してみませんか?」

リベ「では、参りますよ?」

戦闘後……

玉女「むむっ、なかなかやりますね…」

リベ「そちらこそ、なかなかの腕の持ち主ではないですか」

玉女「というか、私達普通に戦えてますね!!」

リベ「つまり……おや、私とあなた、同じこと考えてません?」

玉女「…やっぱりですか?」

玉女「当てちゃっていいですか? もしかして…」

玉女「互いの世界のみなさんを呼んで、バトらせる…とか!?」

リベ「ええ。こんな楽しいこと、私たちだけで終わらせるわけにはいきませんよね?」

玉女「そうと決まれば! やっちゃいましょー!!」

二人は異種弾幕勝負のルールを決めた後、メンバー集めへと向かうことにした……。