天京城 プロローグ&自機紹介

プロローグ

此処は郷邑。

「全世界コッペパン協会」の防衛大弾頭、朱鷺野千鶴は蚊のいない夏を過ごし、気づけば秋になっていた。
そしてとある日。
千鶴はいつものように起きた後、朝のルーティンを始めた。
洗面台に行き、最低限の洗顔と、寝癖直し。
ここで、いつも使ってるタオルが無いことに気づく。
ああ、台所に持って行っててそのまんまだったわ。
台所でタオルをお湯につけて絞って寝ぐせを直す用にした。
お湯はポットに補充しながら使っているものである。
そして洗面台に戻るとき窓の外を見た。
いつもと違う景色が見えた。
「あれ、寝ぼけてるかな」
そう思い玄関のドアを開ける。
寝ぼけてなかった。うん。
一旦落ち着こうとしてタオルを置いて台所へ戻り、朝食の準備をし始めた。
オーブントースターで食パンを焼きながら、バター風味のマーガリンを用意する。
目玉焼きを作る。

~千鶴流目玉焼きの焼き方~
①油をひいて中火で温める
②卵を割ってフライパンに入れる
③卵の周りに少量のお湯を入れ、蓋をして蒸し焼きにする。
④黄身が固くならないうちに火を止める。
⑤完成!
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あとは日によって変わるが、今日はソーセージを追加で焼いた。
できあがったら焼きあがったパンと一緒に食卓に並べる。
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
台所で皿洗いと歯磨きを済ませると、窓の外が違う景色だったことを思い出した。
「まずは周辺調査だね……」
そして、銃をとり外へ出た。
家を出たとき背中から少し寒気がしたので振り返ってみると、さっきまで足を置いていた家がなかった。
あまりにも状況が分からず咄嗟に頭に手をやる。
「あ! 結局髪とかすの忘れてんじゃん!!」
慌てて手で何とかする。少しはましになった気がする。
深いため息をついた後に千鶴は遠くに見えた建物へと向かってみるのであった。