始演堂 EX

第七章 EX プロローグ

シエカバネの再建国を祝い、商店街では祭りの屋台が並んでいた。

イカ焼きにタコ焼き、お面やボールすくい、りんごあめに綿菓子、色々なものが千鶴と涼の目に映っていた。

千鶴(にしても今は冬なんだけどなぁ……。)

祭人A「初めて来た方におすすめパンフレットだよぉ~!!」

千鶴「ひとつくださ~い」

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シエカバネ建国祭 パンフレット 要約

・開催の動機
今まで冬に祝い事が少なかったのもあり、シエカバネの建国を記念してこの度新たに「シエカバネ建国祭」を開催しようというわけです!

・祭りの地図

・フィナーレは皆さんお待ちかねのアレ!!

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涼「ちづるさあ、折角だし射的をやってみない?」

千鶴「やってみるかあ……。」

屋台の店主「よ!毎度あり!これが銃でレバーを引いてコルクを入れて……(説明中)」

千鶴「はーい。コルクを入れて……。これで……落とす!」

バン!!  バタ

千鶴「やった!景品落ちた!」

店主「信じられない音がしたんだが大丈夫か?」

涼「あ―えーとー、気にしないで大丈夫。景品落としたけど取った扱いだよね?」

店主「……はい」

千鶴「?」

千鶴たちは他の祭りの屋台なども眺めながら歩いていると、スピーカーから声が響く。

「さあさあ皆さん、ついに祭りもフィナーレの時間です! 今夜は踊り明かそうぜぇぇええええ!」

涼「あ、用事思い出したかもしれないから私帰るねー」

千鶴「あ、私も……って、行っちゃった」

千鶴「もうちょっとここら歩くかぁ」