求血譚 プロローグ&自機紹介

此処は郷邑。

「全世界コッペパン協会」の朱鷺野千鶴は黒船異変の後始末を終え、また暇に入った。

そしてとある夏の日。いつも通り朝のルーティンを済ませた後のことである。

ピーンポーン 

千鶴「はーい。」

ガチャ 

千鶴「あれま。」

千鶴の目の前にいたのは黒船一味の一人、「生田 紋」であった。

千鶴「あの~、どうしたの? わざわざうちに来るなんて。」

紋「実はですね……血が欲しいのです。」

千鶴「……私から?」

紋「そうじゃなくてですね、どこかいい感じに血が吸える場所ないですか?」

千鶴「はぁ……そういうことだったら~。」

突然の依頼に驚く千鶴であったが、こういう"モノ"が欲しい人たちにはあそこを紹介するのが一番良い。

千鶴「そうだ、」

紋「お!」

千鶴「砂池研究所ならそういうのあるよ。」

紋「研究所に人がいっぱいいるのですか?」

千鶴「そうじゃなくて、血の代わりを作るというか……。」

紋「血の……代わり?」

千鶴「まあ、確証はないけど、あの先生なら作れると思う。」

紋「ほお、では早速その場所に!」

千鶴「じゃあ、ついてきて!」

こうして、千鶴と紋による血の代わりを求める旅が始まったのでした。